MPINGO〈ムピンゴ〉

MPINGO〈ムピンゴ〉とは、スワヒリ語で アフリカン・ブラックウッドの意味です。

ジュエリー × 音楽
クラリネット製作時に生じる
規格外部品を活用して、
新感覚の黒いジュエリーを作りました
音楽の持つ素晴らしさ、平和にする力、
そして地球上の環境問題を、
ジュエリーという形でお届けしていきます。


アフリカン・
ブラックウッド木材を
知った経緯について

当初より地球環境保護や発展途上国の水、食糧、貧困への支援などの活動をジュエリーを通して出来ないかと考えていました。
さらに今ある貴金属(プラチナ、金、シルバー)に続く「軽く、自由な造形が可能な素材、使用に耐えうる素材、手頃な販売価格」の条件を満たし、高級感のある素材を思案していたところ、「クラリネットは黒檀で作られている」と知り、グラナディラという木材をにたどり着きました。グラナディラはとても硬く、更に艶がでて、他の木材にはない色、高級感があります。
その過程で楽器メーカーさんがグラナディラの植樹活動をされている事を知り、ジュエリーを通して、貧困、環境問題をサスティナブルに取り組めるかもしれないと考えました。楽器を制作する際に、余った木材などあれば、是非分けていただけないかと考え、直接ご連絡させていただいた事がMPINGO〈ムピンゴ〉商品化の経緯です。

楽器メーカーの
アフリカの森林を守る
植樹活動

アフリカのタンザニアが産地で「準絶滅危惧」に分類される希少な木材アフリカン・ブラックウッド通称グラナディラは、高比重で非常に硬く、音響的にも優れた性質を持っており、世界中の木管楽器(クラリネット、オーボエ、ピッコロ)に利用されています。
現在、国際自然連合のレッドリストでは準絶滅危惧種に指定されています。楽器の持続可能な森林づくりと安定した木材調達のために、現地NGOや現地製材所、地域住民と連携し、楽器メーカーはプロジェクトをスタートさせています。
楽器メーカーの担当者の方は、「グラナディラは、100~150年かけてゆっくりと育つ。短・中期的な利益だけでなく100年先を見据える大切さを地域住民に伝えつつ、地道な活動が続けている。日本から遠く、無縁の世界と思われることが多いが、聴衆の先には演奏者、演奏者の先には楽器メーカー、楽器メーカーの先には森林があり、森林のもとには現地の人たちがいる。すべてを持続可能にしていくことで、本当の意味でのサステナビリティが実現する」と伝えています。

楽器制作の
厳しい審査に通らず、
利用されなかった
規格外部品を再利用し、
アップサイクルして
蘇らせる

楽器の制作工程毎に厳密な検査により、傷が付いたり、音の性能を満たさないために選定されて規格外部品になった木材たち。
その利用されなかった高品質な木材を、ジュエリーデザイナーと職人の技術を用いて、アップサイクルし蘇らせたいと考えました。
昨今SDGsは行政だけではなく、企業や個人でも取り組む割合が増えてきましたが、個人では具体的に何をすべきか分からない方も多いのではないのでしょうか。
このジュエリーをきっかけに、様々な分野の皆様に地球上で起きている事を知っていただき、継続的にアフリカの地域住民への経済的支援や森林管理などの現状、それらを支える多くの方々の取り組みに関心を持つことで、そして音楽や芸術を楽しめる事の幸せや、他の為に貢献できる小さな幸せ感じていただければと思います。
《アフリカのNGOに寄付支援》
タンザニアでFSC認証森林を管理運営している現地のNGO団体「Mpingo Conservation & Development Initiative(MCDI)」に売り上げの一部を寄付を行っています。 IUCNレッドリストで準絶滅危惧にある「アフリカン・ブラックウッド」の持続的な森林管理・植林活動を商品を通じて知ってほしい、そして購入していただいたお客様の行動が、自然と支援に繋がるように目指しております。

沖縄の彫刻家と共に
商品制作を開始、
クラリネットの曲線や
形を生かして、
繊細な技術で実現

試作から製品開発まで、一緒に制作にご協力いただける方を探しておりました。グラナディラや黒檀の木材を扱える家具職人、木工所、木工工房は国内では数少なく、その中から何箇所かご協力いただけないかお願いしましたが、素材自体の扱いが難しいのか厳しいお返事ばかりでした。そんな中快くお引き受けしていただいたのが、三線屋の琉球黒檀の廃材を活かして彫刻作品、工芸品を制作し、沖縄を中心に活動されている「Techura works」さんです。グラナディラの木材の特製も熟知されていて、さらに銀象嵌という技法を用いて美しく繊細な装飾も施していただきました。さらに丁寧に時間をかけて磨き上げていただき、非常に滑らかでつるつるしています。金、プラチナなどの素材では味わえない気持ちの良い肌触りに仕上げていただきました。楽器メーカさん、「Techura works」さんとの出会いなくして、MPINGO〈ムピンゴ〉の商品化は実現不可能でした。是非多くの方に実際に身につけていただき、魅力を知っていただきたいと思っています。